【営業時間】19:00-翌2:00

陽が落ちるのもだいぶ早くなってきたようで、夜もながくなってまいりました。

これからはBARがよりいっそう落ち着く季節。

みなさまには、もう少しゆっくり楽しんでいただけますように、開店時間を少し早めまして、バー・ペイネは19時に開けようと思います。

#大船バー#ペイネ#シガー

【19:00-翌2:00(L.O翌1:30)】

BARism#02-170905

湘南・鎌倉から新しいBAR文化を発信する!


【BARism – Tiki Cocktail vol.2 -】
農耕系か狩猟系かという人間の起源から、個人の性格を特徴付ける場面をしばしば目にすることがある。その考えに由来する定住派か放浪派かというタイプ論は、経験的に確かに存在するように感じる。それでいうと、バーテンダーの大半は定住派でないと成り立たない。放浪派という人種はどうしても一箇所に留まることができないようである。そして大抵は破天荒な性格を伴う。

『ティキバーの祖』として知られるドンビーチは、後者の放浪タイプの人間であったようだ。

1926年、ドンビーチは、本名をレイモンド・ガントといい、テキサスで生まれ、19歳にして放浪の旅に出た。カリブ海や南アメリカを渡り、禁酒法時代には密造家でもあった。1933年に禁酒法が解かれると拠点をハリウッドに移し、『ドンズビーチコンバー』というバーを開いた。ハリウッドセレブを相手に繁盛したそうで、名物料理としてププ・プラッターが人気を博した。南国風に飾った店内で供されたププ・プラッターはエキゾチックな魅惑的な料理に見えたようであるが、実は伝統的な広東料理をセンス良く盛っただけのものだったようである。ハッタリの良さも破天荒な彼の性格の賜物であろう。この頃から、ガントはドンビーチと名乗るようになった。

もうひとつ、彼の店には名物があった。ゾンビーカクテルである。1939年のニューヨーク万博で提供され、多くの店に広がったものである。

ティキカクテルの幕開けとなった。
《ゾンビーカクテル#2》
-材料-

ゴールドラム x 30ml

ダークラム x 30ml

151proofラム x 20ml

グレープフルーツジュース x 10ml

シナモンシロップ x 5ml

オルジートシロップ x 15ml

グレナデンシロップ x 15ml

ライムジュース x 20ml

アブサン x 10drop

アンゴスチュラビターズ x 5drop
-作り方-

シェイカーに全材料を入れ、よくシェイクしてトロピカルグラスに注ぎ、クラッシュドアイスを詰める。
ドンビーチのバーテンダーセンスのひとつとして、プレミックス(事前に飲料を混ぜ合わせておく)の使用が挙げられる。

上記レシピの中で、当初はグレープフルーツジュースとシナモンシロップが混ぜられていて、ドンズミックスという。(西宮聖一朗)