【BARism -Tiki Cocktail vol.1 -】

【BARism -Tiki Cocktail vol.1 -】

『ティキカクテル』とは?

曖昧なカテゴリーである。ひどく適当。

イメージでいうならば、いわゆるトロピカルカクテルといったところである。しかしこのトロピカルカクテルというのも実は日本の造語で、カクテルブームとハワイブームが合わさった頃に生まれた言葉であり、ワールドワイドな汎用性はない。海外ではエキゾチックカクテルと表現したりするそうである。

そこでまずティキという言葉から紐解く

そこでまずティキという言葉から紐解くと、文化に見られる女神の名前に由来する。そこからポリネシア文化を扱った事物の総称として使われるようになった。カクテルだけの言葉ではないので適当になってしまうのも致し方ない。海岸近辺でハワイムードな内装で適当な混ぜ物をつくってティキバーを名乗る店は多く、残念ながら、それでも実際にティキなのである。
しかし、我々のいうバーとは、歴史と技術に裏打ちされた格式のあって欲しいところ。

バー通いの好む話題に切り替えよう。

ティキバーの祖といわれる人物がいた。通称、ドン・ビーチという。1933年、米ハリウッドで『ドンズビーチコンバー』という店を開いた。10余年にわたる禁酒法の明けた頃で、世間は酒を求めた。そういった時勢、ドンズビーチコンバーは日常からの逃避と強いラムの酒をコンセプトに繁盛した。1939年のニューヨーク万博でドン・ビーチ創作の『ゾンビー・カクテル』が発表された。このカクテルこそが、ティキバーのスタンダードであるべきであろう。

ドン・ビーチ
ドン・ビーチ

もしティキバーに立ち寄ったなら

ふらりとティキバーを名乗る店に入った時、もしもこのカクテルがメニューにあったならば、多少は信頼し得ると期待していただいて結構である。
ドン・ビーチの影響から、一般的なティキカクテルの定義のひとつとして、『ふんだんにラムを使うこと』といわれている。
確かに、使い過ぎの感あり。

《ゾンビー・カクテル》

-材料-
ホワイトラムx30ml
ゴールドラムx30ml
ダークラムx30ml
アプリコットブランデーx30ml
パイナップルジュースx30ml
ライムジュースx30ml
151proofラムx15ml

-作り方-
シェイカーにライムジュースまでを入れよくシェイクして、クラッシュドアイスを詰めた大型グラスに注ぐ。
最後に、151proofラムをフロートする。

このカクテルは。

強さの割にさっぱりした飲み口の良いカクテルで、現実逃避にはもってこいであるが、逃げすぎてゾンビーとならないことを願う。
ところで、このレシピは現在一般に知られたもののひとつであり、ニューヨーク万博に出展した当時のものとはまた別のようである。こんな薀蓄をネタに信頼のおけるバーでティキカクテルを楽しんでみてはいかがだろう。

(西宮聖一朗)

コラム「山田耕筰」イベント

「夕焼~け、小焼け~の、赤とんぼ~♪」

日本を代表する作曲家、山田耕筰。

僕も知らなかったのですが、茅ヶ崎の南湖に 一時期滞在していたことがあるらしいのです。
そこで、「赤とんぼの碑を立てる会」 なる企画がある地域で持ち上がりました。 その活動の一環で、ハスキーズ・ギャラリーにて、 山田耕筰の作品を中心に、毎月一回のコンサート が企画されました。
そこで僕は、山田耕筰の作品をテーマに、 オリジナルカクテルを作成して、提供することに なりました。

【現在の作品】

  • 「赤とんぼ」
  • 「ペチカ」
  • 「からたちの花」
  • 「この道」
  • 「野ばら(ノンアルコール)」